高齢者の鬱病と認知症の見分け方
2023/07/10
平成21年2月10日付けの産経新聞17面に載っていた記事が
少し気になったので、書いてみます。
働き盛りに多いと思われがちな鬱病は60・70代にも多数
見られる。これは、社会の変化を悲観的に受け止めがちな民族性と
高齢者の独居率の高さが影響している。認知症との判別が難しく、
重症化する人も多いということである。
老年期精神障害専門の中村祐教授は、
「物忘れがひどくても、認知症ではなく鬱による
認知障害の人が少なくない。
鬱病治療中に認知症が出る人や、潜在した認知症が
鬱によって悪化する人もいるので診断は難しく、
定期的な心理テストや脳血流検査が必要」と
教授が書いています。
★孤独・喪失感が影響!
「日本人は物事を悲観的にとらえる傾向が強いうえ、
加齢による心身の衰え、がんなど重い病気、脳血管障害の
後遺症、経済的低下といった要素が絡む。
仕事や子供の世話、配偶者と死別して独り暮らしの
孤独感も大きい」
「いくつも医療機関にかかって沢山薬をもらう高齢者が
多いが、この薬の相互作用でも鬱になる。」
★高齢者の鬱病と認知症の見分け方
(↓クリックして頂くと大きく見れます。)
「鬱病は比較的75歳未満に多い。
物忘れの自覚はあるが、用心深いので大事な物の
在りかや鍵かけ、火の始末は忘れない。
認知症だと同じ事を何度も尋ねるが、
鬱は元気がないので尋ねること自体しない。」
鬱病患者は平成17年に92万4千人と平成8年の
倍以上に増えています。特に女性に多く見られます。
鬱病患者は、自殺率も高いので注意が必要です。
自分のことばかり考えず、お年寄りや生まれてくる
子供たちを大切にする世の中にしたいものです。
【ハイキングのお知らせ】
日本最古の国道「竹内街道」を行く。
15日9時、JR堺市駅集合。
コースは、三国ヶ丘~(竹内街道)~金岡神社
~白鷺公園~荒山公園~泉北高速泉が丘駅(解散)
雨天決行。歩行距離19キロメートル。
参加費は500円。弁当・飲み物・雨具持参。
問い合わせは・・大阪府歩け歩け協会(06-6359-7025)
足に自信のある方は、参加されてみては?
多くの方とお話することは、とても良いことですよ。